猫の気持ち、お教えします。(その5)

猫のイタズラ

コロナの影響で自宅時間が増え、ペットを飼う人が増加しているそうです。しかし、その一方で飼育放棄も増えているという悲しい話も耳にします。一緒に暮らすと決めたら、自分勝手に手放さないでください。見た目はぬいぐるみのように愛らしい姿をしていますが、犬や猫は人間の都合が良いいように作られたロボットではありません。人と同じように感情があります。病気にもなります。イタズラもします。粗相もするかもしれません。でもいろいろな経験を通して、愛おしい存在になるのではないでしょうか。

今回は猫のイタズラのひとつ「引き出し開け」をご紹介します。我が家では片付けたはずのオモチャが時々床に落ちていることがありました。そこで監視していたら動かぬ証拠を捉えました!それがこちらです。


このようにオモチャを取り出す場合、もっと遊んで欲しいとアピールしているようです。このイタズラを防止するには一緒に遊ぶ時間を増やすことです。遊ぶことでストレス発散になるのです。

また猫は扉やドアも簡単に開けてしまいます。



オヤツが入った引き出しを開ける猫も多いようです。美味しそうな匂いを嗅ぐとつい食べたくなる。気持ちは分かりますが、食べ過ぎは体によくありません。そんな場合「赤ちゃん用のドアロック」を使って強制的に開かないようにすることをお勧めです。またガスコンロや加湿器などの電化製品も猫が勝手にスイッチを入れてしまうことがあるため、チャイルドロックを活用しましょう。

また、引き出しは開けるだけでなく、猫自身が隠れる場所として使われることもあります。人見知りの猫は来客時に身を潜めますが、そんな時にも活躍するようです。お客様が帰って、ホッとした表情で出てくるところをご覧ください。


猫と暮らしていると想像を超える行動に驚かされます。その姿に癒されることもあれば、困ることもあります。一般的に猫をしつけることは難しいと言われています。快適に過ごすには猫を叱るのではなく、飼い主が対策をしなければいけません。

床にオモチャが落ちている程度であれば笑い話ですが、重要な書類を破られたり、お気に入りの洋服を傷つけられては大変です。我が家では買ったばかりのテレビの上に猫がとび乗った勢いでテレビが倒れ、モニターが壊れた苦い経験があります。幸い猫も人も怪我はありませんでしたが、テレビは処分となりました。その一件以来、我が家ではテレビ転倒防止策を講じています。大切なモノは鍵のかかった部屋や引き出しに閉まっておく。ちょっとした工夫で猫との暮らしは笑いに満ちた日々になるのではないでしょうか。

中川ちさ

無重力空間を飛び跳ねる猫の写真やDIYで猫仕様に改造した自宅が話題となりSNS総フォロワー数10万人以上。写真集は2冊出版している。「無重力猫、とびっきりミルコ!」(徳間書店)「無重力猫、ミルコ!!!」(宝島社)

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