猫の気持ち、お教えします。(その3)

今回は「猫がよろこぶオモチャ」についてご紹介します。猫ともっと仲良くなりたい方の参考にしていただければ幸いです。

猫のオモチャといえば「猫じゃらし」を思い浮かべる方も多いと思いますが、一言に猫じゃらしと言っても様々な種類があります。釣竿のように長い紐の先にオモチャをつけるモノ。本体を動かすとカシャカシャと音がなるモノ。手持ちと先端がワイヤーで繋がれているモノ。例を挙げるとキリがありません。

多種多様にある猫じゃらしですが、どれでも喜ぶわけでありません。人に好みがあるように、猫にも好みがあるのです。アンパンマンのぬいぐるみが欲しい子にリカちゃん人形をあげても喜ばないのと同じです。もし「うちの猫、遊ばない」と思っている人がいたら、色々な猫じゃらしを試してください。そして左右、上下、色々な速さや高さで動かしてみてください。猫は素直。嘘はつかないし、飼い主に気も使いません。同じ猫じゃらしでも動かし方を変えるだけで興味を示すこともあります。猫の好みを知ることが仲良くなる秘訣です。

オモチャで遊ぶ猫の動画をご覧ください。


この動画は釣り竿タイプの猫じゃらしです。先についたオモチャを高く(1〜2メートル)振り上げることで、猫は空中で獲物をキャッチする感覚でジャンプします。跳ぶのが好きな猫にはピッタリです。また釣り竿タイプは先に付けるオモチャを変えることもできます。オモチャを変えるだけで猫の反応は変わってきます。鈴の音がするモノ。キラキラ光るモノ。色々試してみてください。

猫は走るのも大好きです。オモチャを使って追いかけっこをする場合は、短めの猫じゃらしを手に持ち、床を滑らすように動かすのがポイントです。


家の中で暮らしている猫は運動不足になりがちです。遊びながら運動することで健康維持にも繋がります。また、最近は猫用の電動オモチャも多数あります。手遊びをすることでストレス解消にもなるようです。


しかし、残念なこともあります。それは夢中になったオモチャでも飽きてしまうのです。飽きたら変えるという選択肢もありますが、出来るだけ飽きさせない工夫も必要です。

ポイントは、遊んだ後はオモチャを素早く片付ける。猫がいつも見える場所にあると新鮮味が無くなるようです。我が家の場合、遊んだ後はタンスの引き出しの中に片付けます。これを習慣にすることで、猫たちは片付ける=遊びの時間終了と理解しているようです。逆にオモチャをしまっている引き出しをあげると、遊びが始まると分かるようで、ワクワクした目で近寄ってきます。

おもちゃ待ち

しつこく遊ばないことも大切です。一度に長時間遊ぶと猫は飽きてしまいます。一般的に一度に遊ぶ時間は5分程度が良いと言われています。また猫が寝ている時に無理やり遊ぶのもダメです。休んでいる時はゆっくりさせてあげてください。自分勝手に誘わない。人が嫌な事は猫も嫌なのです。

猫もゲームに夢中?

猫が遊ぶための「猫用アプリ」もあります。但しこの遊びも好みが分かれるようです。我が家は5匹のうち2匹が夢中になりますが、あとの猫は無反応です。

アプリで遊ぶ時は『猫の爪』に注意が必要です。スマホ画面を猫が触るため、爪を立てる癖がある猫は遊ばせない方が無難でしょう。猫は楽しんだけど、スマホの画面は傷だらけでは笑えません。遊んでいる最中は側で見守ってあげてください。我が家の猫たちは柔らかな肉球でポンポン画面を触っています。


今回は猫のオモチャについてご紹介しましたが、オモチャは購入するだけが手に入れる方法ではありません。簡単に作ることもできます。例えば、家にロープがあれば操りやすい長さにカットするだけで猫じゃらしの完成です。猫たちが遊んでいる姿を想像しながら工作してみてください。飼い主がワクワクしているとその気持ちが猫にも伝わるのではないでしょうか。楽しい時間を共有することで、猫との絆が強まる気がします。

中川ちさ

無重力空間を飛び跳ねる猫の写真やDIYで猫仕様に改造した自宅が話題となりSNS総フォロワー数10万人以上。写真集は2冊出版している。「無重力猫、とびっきりミルコ!」(徳間書店)「無重力猫、ミルコ!!!」(宝島社)

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