猫の気持ち、お教えします。（その１）

猫は言葉を発しません。でも猫と一緒に暮らしていると、仕草や鳴き声、表情をよく見ることで何が言いたいのか。何を欲しているのか。どんな気分なのか。段々に分かるようになります。これからお伝えすることは5匹の猫と暮らす私が実体験で学んだことです。動画を交えてご説明するので、猫の気持ちをもっと知りたい方の参考にしていただければ幸いです。

シッポは気持ちのバロメーター

まず、猫を飼っていない人がよく間違われていることをお伝えします。それはシッポをふる行動。シッポをブンブン左右に振っている時「嬉しい」と勘違いしている人がいます。犬は嬉しい時シッポを振るため、猫も同じと思っているようです。でも実際は逆。イライラしています。激怒まではいきませんが「気に入らない」「落ち着かない」時にふります。

この動画をご覧ください

自分がくつろいでいる時に軽々しく同居猫にまたがれたのです。白猫が背後から近づくと急にシッポがバタバタしていますよね。きっと自分の上を歩かれたのが気に入らなかったのでしょう。でも、この左右にブンブン振っている相手とは信頼関係が構築されています。いわゆる痴話喧嘩です。普段は仲の良い猫に気に入らないことをされた。大好きな飼い主に抱っこされたい気分じゃないのに何度も抱っこされた。など、心打ち解けた相手に気に入らないことをされた時に見せる行動です。知らない相手に怒っている時はシッポの毛を立ち上げ、大きく膨らませ「シャッーーーー！！」と威嚇の声を発するのです。

もっと撫でて！催促が止まらない「シャチホコポーズ」

次に猫が撫でて欲しい時にとるポーズをお伝えします。その名も「シャチホコ」。お尻をプリッと上げてシャチホコのような姿になるのです。そして、シッポの付け根当たりを撫でると、もっと撫でて！もっと！とずっとお尻を上げて催促します。でも、このポーズには個体差はあるようで、我が家では5匹いる猫のうち2匹がこのポーズをします。

そして、こちらがその動画。プリッとお尻を上げて上機嫌です。

実はこの動画は美猫になるためのケアをしている最中でもあります。手につけている白い手袋が「ウェット手袋なでなで」。長毛猫は毛が絡まりやすいため、毎日のブラッシングが綺麗な毛を保つ秘訣です。時々シャンプーもしてあげる方がいいのですが、水が苦手な猫を洗うのは大変。そんな時、手袋型のトリートメント手袋は役立ちます。トリートメント成分が細く絡まりやすい毛を優しくコーティング。もちろん、猫が舐めても安全のアルコール無添加。なでなでで猫ご機嫌の上、毛艶もよくなって一石二鳥です。

モミモミ職人は甘えん坊

猫がリラックスしている時、前足を交互に突っ張り手の指を開いたり閉じたり（通称モミモミ）します。柔らかな毛布やクッションの上でモミモミしていることが多く、時々寝ながらこの動きをします。この行動は子猫がお乳を飲む時の仕草のため、母猫を思い出していると言われています。飼い主の膝の上でモミモミしている猫は飼い主を母猫と思って甘えているのでしょう。またこのモミモミにはスピードの差があるようで、ゆっくりの時は一緒に眠気も襲ってくるようです。見ている人まで優しい気持ちにしてくれる不思議な動き「モミモミ」。どうぞご覧ください。

猫と言葉を使って話をすることはできません。でも猫が何を言いたのか気持ちを読み取ることはできます。猫の表情や仕草に嘘はありません。そういった意味では嘘をつける人間より信頼できる存在のような気がします。